私たちの身近な土の中や泥の中に生息しているボツリヌス菌による食品の感染を予防する方法を、食品を作る際、食品を保管する際、食品を開封する際、食品を食べる際の、4段階に分けて紹介していきます。

しっかりとした知識を持てば、ボツリヌス菌による感染は防ぐことができます、身を守るためにも目を通してみて下さい。

食品を作る際の予防方法

魚さばくボツリヌス菌の感染が疑われる材料は全てしっかりと洗浄する。また、保存する瓶や缶もしっかりと洗浄する。

また、魚を保存処理する際には、魚の内臓の内部を傷つけて内容物が身に付かないように気をつけて処理をする。

この工程で、しっかりと洗浄されていればボツリヌス菌による感染の心配はありません。

食品を保管する際の予防方法

ベーコン亜硝酸ナトリウムを食品に添加することで、食品を長期間保管してもボツリヌス菌の増殖を防ぐことができます。

そのため、亜硝酸ナトリウムは、国内外のハム、ベーコン、ウインナーなどのボツリヌス菌が感染し易い食品に添加されていることが多いです。

原材料の中に、亜硝酸ナトリウムが入ってるのならば、ボツリヌス菌による感染の可能性は低いと考えられます。

食品を開封する際の予防方法

保存していた食品を開封する際に、保存している容器が膨張している場合や、開封時に異臭を感じた場合には、内部でボツリヌス菌が増殖して、ボツリヌス毒素を発生させている可能性が高いので、感染を防ぐために食べるのを辞めた方が良いでしょう。





食品を食べる際の予防方法

ボツリヌス菌は芽胞と呼ばれる殻に被われた状態でいるため、そうそう簡単に殺菌することはできません。

しかし、ボツリヌス菌が生み出すボツリヌス毒素は熱に弱いので、食品を加熱処理することでボツリヌス毒素を除去して安全に食べることができます。

「え?ボツリヌス毒素だけ除去して、ボツリヌス菌は食べても大丈夫なの?」

と、思う方もいるかと思いますが、ボツリヌス菌は1歳以上の人の体内では通常増殖することができないので、ボツリヌス菌自体を食べても問題はないです。

但し、1歳未満の幼児の体内ではボツリヌス菌が体内で増殖して、体内からボツリヌス毒素を発生させるので、幼児はボツリヌス菌自体にも注意する必要があります。

まとめ

ボツリヌス菌による食品の感染は、世界中どこでも密閉された瓶や缶に保存された食品を媒体にするので、注意するポイントさえ知っていれば、例え国境を越えて旅行した先でもボツリヌス菌による感染を防ぐことができます。

怪しい食品に出会った際には、ここで紹介したことを思い出して下さい。