日本国内でもボツリヌス菌による感染は度々起こっています。
そして、過去を知れば、未来の備えになります。
この記事では、日本国内のボツリヌス菌による感染事例を紹介していきます。
熊本県 からしレンコンによるボツリヌス菌の感染事例
1984年に熊本県で、からしレンコンを原因とするボツリヌス菌による集団食中毒が発生しました。
この集団食中毒では、からしレンコンを食べた36人が感染、その内の11人が死亡したという、悲惨な記録が残っています。
この集団食中毒の原因は、原材料のレンコンの下処理での除菌が不充分だったことが大きな原因です。
除菌が不充分だと、レンコンに付着していたボツリヌス菌が、からしレンコンの食品に混入します。
そして、今回のケースでは、混入されたまま真空パックで密閉されて、常温で流通されました。
このことにより、ボツリヌス菌が増殖するのに必要な、水分と栄養がある密閉された空間と、適度な温度の両方が揃ってしまい、ボツリヌス菌が増殖し、集団食中毒を引き起こしてしまったと考えられます。
宮城県 井戸水によるボツリヌス菌の感染事例
2006年に宮城県で井戸水によるボツリヌス菌を原因とする感染が起こりました。
この時の被害者は0歳の男の子でした。そして、飲用水によるボツリヌス菌の感染の確認は世界初の珍しい事例です。
この感染の原因は、ボツリヌス菌が生息している井戸水を幼児が飲用したことによる感染です。
今回の感染の原因となった井戸は内部に亀裂が有り、雨天の日には、水が濁るという特有の特徴が有る井戸でした。
そのため、井戸水によるボツリヌス菌の感染は、この井戸だから起きたことで有り、この事例だけを見て、井戸水が全て危険だということではありません。
また、井戸水に生息していたボツリヌス菌がどこから来たのかは、不明のままです。
このように、ボツリヌス菌は予期せぬ場所で生息していることもあり、うっかりボツリヌス菌を幼児が摂取すると、ボツリヌス菌に感染することがあります。
少しでも怪しいと思った物を、幼児に与えるのは避けた方が良いでしょう。
鳥取県 あずきばっとうによるボツリヌス菌の感染事例
2012年に鳥取県で、あずきばっとうによるボツリヌス菌による食中毒が発生しました。
この事例では、製品加工の、どの時点でボツリヌス菌が混入したのか不明ですが、ボツリヌス菌が増殖したのは、要冷蔵食品のあずきばっとうを常温保存したことが原因であると考えられています。
この事例は、食品に掲示されている保存方法を守ることが、安全に食品を食べる上で大切だと教えてくれます。
まとめ
ボツリヌス菌による感染を予防するには、過去の感染事例を知ることが大切です。
過去の事例を教訓に、ボツリヌス菌から身を守って下さい。
